怜士の本棚

不定期に読んだ本の記録や、感想を載せていきます。ファンタジーやミステリー系が多いです。たまに、日記のようなものを書きます。

『コンビニたそがれ堂 花時計』村山早紀

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久しぶりに村山早紀先生の作品から、『コンビニたそがれ堂』シリーズです。

本当は発売日に買いに行きたかったのですが、色々とバタバタしちゃって中々買いに行けなかった本です。

しかも、ちょうどコロナウイルスが猛威を奮い出した時期頃でしたからね。早くおさまってくれないかなぁ……。

 

さて、まずは感想ですが、ええ、とてもよかったです……。

前述の通り、時期が時期ですので悲しいニュースが多く、とても気が滅入っていました。

その中での、『コンビニたそがれ堂』の凄く凄く優しいお話でしたので、じわじわと涙が浮かんでくるのを感じるわけですよ……。

今回の作品は3編からなっており、共通のテーマとして『後悔』があります。

一言に『後悔』といっても色々あります。言えないまま永遠の別れを告げてしまった事からの後悔、何も出来なかった無力から来る後悔、人間生きていれば後悔の一つや二つはあるものです。後悔先に立たず。

けれども、同時に学習できるのも人間です。一度後悔してしまえば、二度と同じことをするまいと努力できます。後で後悔しないよう、今できることをやる。

言葉で言うのは簡単ですが、これがまぁ、中々難しいわけです。

実際僕もあの時ああしておけばよかった、という後悔がいくつもあります。しかし、後悔していつまでも後ろを向いていては前には進めません。言ってしまえば、僕達の住む世界には魔法なんてものはないので、自分で片をつけるしかないのです。

けれどもそう言われたところで、急にそんな事は出来ません。魔法はない、とは言いましたが、本はあります、魔法の物語はあります。

この物語は、今後悔しない為に努力をしようとする人々の背中を、そっと後押ししてくれる、そんな物語なのです。

 

ちょっと余談も混ざりますが、本日引越しが完了して、僕の新生活が始まります、といってもコロナウイルスの影響により、本格的に始まるのはもう少し先ですが。

これから先の生活で、後悔するようなことはしたくないので、自分を変えようと思っていました。

そんな時にこの物語を読んで、かなりの勇気を貰えました。

この先、何が待っているかわかりませんが、その中で後悔しないように、少し怖いけれど、、一歩でも二歩でも、ちょっとだけ前に進んで見ようと思います。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

また明日お会いしましょう。