『心霊探偵八雲5,secret files 絆』神永学 読了
1日日にちをあけて、『心霊探偵八雲』の続きです。
『secret files 絆』はどこで読むべきか、と悩みましたが、ざっと調べたところ、時系列的には5巻の続きにあたるお話のようなので、5巻読んだ後に読みました。
以下それぞれのあらすじです。
『心霊探偵八雲5 つながる想い』
15年前におこった、一家惨殺事件の現場で心霊現象が起こり、それを検証して欲しいとの依頼が八雲の所に入る。
しかし、その心霊現象を収めたビデオを見た直後、八雲は行方不明となってしまい、実際に現場を訪れた後藤刑事も行方不明となってしまった。
残された石井と晴香は2人の行方を探す為、事件へと挑んだー。
『心霊探偵八雲 secret files 絆』
後藤刑事と八雲の初めて解決した事件を描いた作品。
その中で前巻で詳細が語られなかった八雲の『大切な人』の正体が明かされた。
といった感じです。
2冊目が短いのは、これ何語ってもネタバレになってしまわないかなと心配になってしまって、物語の舞台設定だけにさせていただきました。
正直、『心霊探偵八雲』シリーズを最初から読んでいらっしゃる方なら、納得して読み進めて貰える作品だと思います。
ここからは重大なネタバレになるような事にはなるべく触れず、感想を書いていきます。
5巻では、この後の物語を大きく変えてしまう重要人物が登場します。
その正体を知った時、これは人が生み出した化け物だ、と感じました。
しかし、その人物が一般人として正常であった場合、その人は『その人』ではないのです。
今ここにある現実だけが、真実なのです。
『secret files 絆』でも、とある登場人物の出生についてが明らかになります。
出てきた瞬間、難しい迷路から脱出出来たような嬉しさがあったのですが、同時にそれは罠であったような愕然とした気持ちになりました。
前巻までを読んできている以上、この後起こる結末は嫌でも想像出来てしまうからです。
2冊目のお話は、この物語の大前提である『心霊探偵』というものがとても良く活きている作品でした。
既に魂だけどなってしまった存在を見ることが出来るが故に、この物語は悲しいながらも、雲の切れ間から差し込む太陽のような優しさを感じることが出来るのでした。
僕はなんというか、理不尽な死に方やそういう運命を辿ってしまった主人公のお話を読みがちなのですが、どんなに小さくてもいい、最後に幸せを感じられるお話なら、自分も読み終えたあとどれだけ幸せに感じられる事か。
あまり甘い甘いお話を読みすぎるのも、幸せ太りしちゃいそうですが、逆も然り、苦いお話ばかり読んでいたらそういう人間になってしまいそうです。
そういえば、苦い、と言えばコーヒー。
実は結構最近になって、温かい飲み物を飲みながらゆっくりと本を読む時間というのが、とてつもなく幸せな時間なのだなと感じるようになりました。
カフェでコーヒーを飲みながらゆっくりと本を読む、そんなオシャレなことをやってみたい訳ですが、このご時世、中々外に出ることも叶いませんので、飲むのは温かい日本茶です。
先日の本屋大賞の記事のように、ちょっとしたこういうお話も書いてみようと思います。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
次はなんの感想文を書きましょうか。連続して『心霊探偵八雲』でもいいし、ストックならいくらでもあるので別のものを書いてもいいかな。
また明日お会いしましょう。