『午前0時のラジオ局』村山仁志
今日は久しぶりに新しい作家さんの登場です。
村山仁志先生は、僕の大好きな村山早紀先生のごきょうだいという事で、前々から本を出されていることは知っていましたが、読んだのはこの本が初めてです。
物語は、主人公・鴨川優が、テレビのアナウンサーからラジオに異動する所から始まります。
その先で陽気なディレクター・蓮池陽一と出会い、新番組の司会に抜擢されました。
そして、ラジオ番組の司会をしていく中で、優に不思議な出会いと出来事が起こります。
そして、陽一に隠された秘密とは……。
最初はどんな物語なのだろうと思いながら読んでいたのですが、思いがけない不思議で優しいお話にとても心が温まりました。
短編のような物語から構成されていて、僕の一番好きなお話は第六話なのですが、結構なネタバレになってしまうので内容は秘密です。
気になった方はぜひ読んでみてください、とても優しい物語なので。
ちょっとだけネタバレをしてしまうと、このお話には沢山の幽霊が出てきます。
ホラー要素と言えるほどのホラー小説ではないのですが、ちょこちょこ「えっ、あなたも幽霊なの!?」といった驚きがありました。
でもそれは、恨みからくる未練で幽霊になってしまったっていうのは殆どなくて、言いたかった事が言えなかった後悔から幽霊になってしまったので、呪われる、とかそういうのはないです。
なので、僕もちょっとだけ幽霊に会ってみたいな……とか思っちゃいました。
でも、会うって言ったって誰に会うんでしょう……。
最後に少しだけ余談。
先日から続いた引越し作業からようやく落ち着いて、今日は久々に読書をしました。
そして自分の好きなように本棚をメイキングして、ちょっと読書環境を整えて、家から出られないので久々にネットで本も買ってしまいました。うっかりですね。
そして結構5月発売予定だった本が、延期になっていますね、仕方の無いことですが。
これもまた、早く終息する事を祈るばかりです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日お会いしましょう。