怜士の本棚

不定期に読んだ本の記録や、感想を載せていきます。ファンタジーやミステリー系が多いです。たまに、日記のようなものを書きます。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『呪い唄 長い腕Ⅱ』川崎草志 読了

また明日お会いしましょう、とか言いながら一日遅れての投稿です。 悲しいニュースが連続する中での昨日のニュースでしたので、心を落ち着けようとちょっと筆を休めてしまいました。 今日からまた毎日投稿です、よろしくお願いします。 前作の最後に従兄弟兄…

『長い腕』川崎草志 読了

この本は、一応ミステリーのような扱いではありますが、実は結構ホラー寄りの小説です。 初めて読んだのは中学生の頃でしたが、まだミステリーを読み始めた頃だったので、こんなお話もあるのか……と衝撃的でしたね。 物語は、いくつかの事件が起こるところか…

『くちびるに歌を』中田永一 読了

先日『線は、僕を描く』を読んだ影響もあって、久々に青春系の小説も読んでみようかなと思い、引っ張り出してきました。 写真をじっくり見るとわかるのですが、僕が持っている本の中で一番何度も読み返している本なので表紙の端が所々擦れています。 と言っ…

『線は、僕を描く』砥上裕將 読了

この本は、芸術を愛する全ての人に読んで欲しい。 かつて、自分に足りないものがあるがそれが何かわからず、苦しんだ事の答えが、この本には描かれている。 主人公・青山霜介は、17歳の時、両親を事故で亡くした。 その直後は、「自分が頑張らなくちゃ」とい…

『コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙』村山早紀 読了

今日は再び、大好きな村山早紀先生の作品から『コンビニたそがれ堂』シリーズです。 最新作が発売となりましたね!といっても、僕の住処は、関東圏から離れているのですが、お店に並ぶのは数日遅れてからです、買いに行けるのが凄く楽しみです。 『コンビニ…

『心霊探偵八雲9,10』神永学 読了

いよいよ『心霊探偵八雲』シリーズもラストスパートです。 今のところシリーズの中では1番心に刺さりますが、優しさもある、と言った感じのストーリーでした。 『心霊探偵八雲9 救いの魂』 八雲は、かつて高校の同級生だった蒼井秀明の妹の生霊を目撃した。 …

『心霊探偵八雲7,8』神永学 読了

さて、また『心霊探偵八雲』シリーズに戻ります。 気がついたら本編にあたるシリーズも残り三冊ですね、番外編みたいなお話の本も買っているので、こちらは今までの積読を消費し次第手をつけて行こうと思っていますので、よろしくお願いします。 『心霊探偵…

『かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち』村山早紀 読了

今日は先日の分と入れ替わってしまった『かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち』です。 この本は元々、集英社オレンジ文庫さんから販売されていたものをPHP文芸文庫さんから再出版されたものです。 僕も前に出版されていた方を持っていましたが、げみさんの素敵なイ…

『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』相沢沙呼 読了

やられました、作者の掌の上で思いっきり踊らされました。 色んな書店で凄く推されているので、そんなに面白いのかなぁと思ってましたが完全にやられました。 この感想を書いているのは、読了してから一夜明けてからなのですが、読み終わったあとの脱力感が…

『コンビニたそがれ堂 神無月のころ』村山早紀 読了

今日は僕が好きなシリーズの一つである『コンビニたそがれ堂』です。 『神無月のころ』はシリーズ5作目にあたります。 『コンビニたそがれ堂』シリーズとは。 風早の街の商店街のどこかの角に、黄昏時にだけ現れる不思議なコンビニ。 そのコンビニには、世界…

『心霊探偵八雲6 失意の果てに (上・下)』神永学 読了

今日は上下巻の表紙を揃えると一枚の素敵なイラストになる『心霊探偵八雲6 失意の果てに』です。 素敵なイラストになる、というのは本当に表紙だけの話で、サブタイトルの通り、今までの中で一番読み進めるのが辛かったお話です。 以下大まかなあらすじです…

『心霊探偵八雲5,secret files 絆』神永学 読了

1日日にちをあけて、『心霊探偵八雲』の続きです。 『secret files 絆』はどこで読むべきか、と悩みましたが、ざっと調べたところ、時系列的には5巻の続きにあたるお話のようなので、5巻読んだ後に読みました。 以下それぞれのあらすじです。 『心霊探偵八雲…

『天空のミラクル』村山早紀 読了

今日は『桜風堂ものがたり』の感想文の中に登場した、『天空のミラクル』の感想文です。 実はちょっと嬉しいことがあって慌てて再読したので、画像の本に栞が挟まったままです…。 いきなり本題から入りますが、その嬉しいこと、というのが作中に登場する香水…

『僕と本』その1 〜本屋大賞〜

ではでは、同時更新の感想文記事で長くなってしまいそうで切ってしまった本屋大賞のお話です。 内容としては、以前に書いたブログで本屋大賞ノミネートされていた作品で、その大賞について触れていた事の延長です。 といっても、批評とかそういうのではない…

『心霊探偵八雲3,4』神永学 読了

昨日、心霊探偵八雲の続きの感想を書くか、それ以外か、と悩みましたが書きたいものがちょっと時間がかかりそうなので、今日は心霊探偵八雲の続きを書こうと思います。 感想を書く前にちょっと、新しい事を決めたのでそれについても書かせて頂きます。 新し…

『心霊探偵八雲1,2』神永学 読了

今日の感想文は先日までとはうって変わって、キャラクター文庫と呼ばれるような本、『心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている』と『心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの』です。 感想文、というよりレビューみたいな感じになりそうです。こういう系の本は感想をどう述べ…

『星をつなぐ手 ー桜風堂ものがたりー』村山早紀 読了

前回の『桜風堂ものがたり』続編にあたる作品です。 前作とは違って、目に見えた不幸な出来事があるという訳ではなく、また前作よりも『本屋さん』としてのお話を主としたお話です。 このシリーズの大筋の流れとしては、『現代において消えゆく本屋』という…

『桜風堂ものがたり』村山早紀 読了

この本も、初めに読んだのは高校生の時でした。特に何も考えず、というより『桜』というワードに弱いので、それに惹かれて手に取った記憶があります。 あらすじから、本屋さんのお話だとわかってはいましたが、読んで見てびっくり、心の底から温まるようなお…

『かがみの孤城』辻村深月 読了

僕が初めてこの本を読んだのは、確か本屋大賞ノミネートされてた頃だと思います。学校の図書館に話題の本として並べられていて、読めないことは無いですが結構厚みのある本だったし、ざっと見たあらすじでは「不登校」というのがテーマのような気がして気は…

『リバース』湊かなえ 読了

※少々のネタバレを含みます※ 最後の数行で、頬を平手打ちされたような感じがしました。物語が丸く収まりそうだったのに、最後の言葉で絶望のどん底に落としていくのかという、湊かなえ作品特有の描かれ方に僕は数年間囚われています。 僕が始めて湊かなえ作…