怜士の本棚

不定期に読んだ本の記録や、感想を載せていきます。ファンタジーやミステリー系が多いです。たまに、日記のようなものを書きます。

『怪盗探偵山猫』神永学

f:id:missokinoko:20200404191246j:image

さて今日からは今まで通り一日一投稿に戻って、これまでと同じ神永学先生作品より『怪盗探偵山猫』シリーズの感想文を載せていきます。

暫く神永学先生の色んな作品を読んできましたが、爽快感といいますか、スピード感があり一番ハラハラドキドキしたのがこの作品で、先生の作品の中で『怪盗探偵山猫』シリーズが一番好きです。

一番好き、なんですけど、完結してしまっているので続きがみられない、っていうのが少し悲しいような気もします。

 

怪盗と探偵なんて、相対語なのでどんなお話なんだろう、と考えながら読んでいましたが、その疑問を吹っ飛ばしてくるお話でした。

大金を狙い、そして大金を持っていた人間の悪行を警察に知らしめる、そんな盗みを行っている『山猫』。

ある日、山猫を騙った窃盗事件が起こる。その現場には、大金の持ち主の遺体が。

被害者のかつての部下だった・勝村英男は、事件の真相を調べていくうちに、謎の集団に襲われた。

彼のピンチに颯爽と現れたのは山根と名乗る謎のカメラマン、そしてその正体は『山猫』本人だった!

山猫本人曰く、『人を殺すのは主義じゃない』、被害者を殺した犯人は別にいることが発覚した。

その真相を探るべく、勝村は山猫に協力をお願いしたー。

 

あらすじを見るだけでわかる方もいらっしゃるでしょうが、犯罪者である山猫と一般人の勝村がタッグを組んで事件を解決していくという、かなり異色の探偵ものの物語です。

タッグを組む、とは言いますがどちらかというと勝村が山猫に持ち込んでいる、という方が正解なんですけどね。それで山猫もやる事はきっちりやってくるというから面白いんですよね。

しかも山猫が狙う金も、『汚い』方法で稼がれた金で、本人曰く『発覚が遅れたり、警察の操作の目を逸らすため』らしいのですが、彼の中の正義の為にやっているのか、さてどちらなんでしょう……?

この点もただの怪盗とはわけが違くて、窃盗は犯罪なのに、何故か爽快感を感じてしまうんですよね……。

 

4年ほど前に『怪盗探偵山猫』を原作としたドラマ『怪盗山猫』が放映されていた事をご存知ですか?

最近このドラマをやっていたな、というのを思い出したのですが、実はドラマ自体は見ていません。4年ほど前なので、部活に明け暮れていた時期ですね……、12時間近くも学校に滞在するとかいう、今思えばちょっと狂ってるような生活をしていたので見る暇なんてなかったですね。

話は戻りますが、調べてみると結構原作とは違うシナリオでやっていたみたいですね。それでもなんかちょっと1度気になってしまうと見てみたくなるのが、人間の性です。

引越しが終わり次第、近所の中古ショップを回ってみて、そこになかったら通販で買ってみようかな、と思っています。

基本的にドラマを見ない僕からしてみたら結構異常行動なんですけどね。

 

さて、これから6日間は『怪盗探偵山猫』シリーズの感想文です。

大好きなシリーズなだけに、なるべく愛を込めて、そして興味を持ってもらえるような文を書けるよう努力しますので、よければ最後まで読んでいってください。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

また明日お会いしましょう。