『浮雲心霊奇譚 白蛇の理』神永学
浮雲シリーズ第四巻、『白蛇の理』です。
これまで単行本版で書いてきましたが、ちょうど文庫本版が並んでいたので、この本だけ文庫本です。
場所をとらない、って意味では文庫本版が気に入ってるのですが、読みやすさでいったら単行本版かなぁ、と思って最近はもっぱら単行本版を買っています。
その代償が場所をとる、なんですけどね……本棚増設しなくちゃいけないかなぁ……。
さて、タイトルにも入っている白蛇さんですが、白蛇さんを見たことはありますか?
僕も2回ほど見たことがあって、そのうち一回は何故か膝の上に置かれて触ってしまうことになりました。
恥ずかしながら田舎育ちのくせに、蛇だとか昆虫だとかの類はあまり得意ではないのです。蛇がいる、っていう事実には驚きませんが、マムシだった時が怖いので近寄りたくないです。マムシは家の近くにいたので尚更です。
白蛇さんですが、メディアなどで見る機会も多かったので、特に珍しい、という感じはしませんでしたが、綺麗だな、とは思いました。
触った時も、ひんやりしているのかな、と思っていたらそこそこ暖かくて、ちょっとビビったのも覚えています。遠慮しようと思ったんですけど、せっかく来たんだからと押されて触ることになってしまいました。怖かった……。
今でこそ、白蛇さんは白化現象を起こした蛇って事はわかりますが、何も知らない昔の人々は、こんなに美しい蛇は神様の使いに違いない、と思ってしまうのも頷けます。その魅力は、確かにありました。
同時に畏怖する存在である、とも理解出来たので、『白蛇の理』という話は中々面白かったですね。
あとがきで神永学先生が述べていたのですが、このお話には『白蛇』『猫』『狐』という動物がモチーフの心霊現象が書かれています。
『狐』といったら、皆さんご存知お稲荷さんとかそういったやつです。といっても、厳密にはお稲荷さんはここには登場しませんが。
昔から狐というものは何かと登場してきますよね。言葉でも狐につままれたとか、狐の嫁入りとか。
その中で狐を祭神としているお稲荷さんですが、この神社も色々怖い噂ありますよね。過去に狐を信仰対象としていたら、その子孫も祀らなくてはいけないとか、一番怒らせるとやばい神様は狐だとか。
この話はお稲荷さんの神主さんにでも聞かないと真相はわかりませんけどね。どちらにせよ、身近な動物であり、神様だった事には変わりありません。
なのでそのうち、『何故狐が信仰を集めるようになったのか』っていうのを調べてみたいなぁと思っています。大学の図書館にそういう本はあるのかな。
このお話に出てくる『狐』は一体何を起こすのか、是非とも読んで確かめてみてください。
さて、暫く2つづつ更新をしてきましたが、取り敢えずここで一旦1日1つのペースに戻します。
ですが、また凄い勢いで読み進めていっているので、近いうちにまた2つづつにしないとどんどん溜まっていってしまいます……。
理想の形としては、読み終えた後に感想文をすぐ書くってところなんですが、書くより読む方が楽なのでどんどん読んでしまうのが現状です。
ぼちぼちセーブしないとダメなんですけどね……。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日お会いしましょう。